中古で購入した愛車のスペアキーを一本増やそうと思い、軽い気持ちで近所のホームセンターへ向かった時のことです。対応してくれた店員さんに鍵を渡すと、少し複雑な顔をされました。この車、イモビライザーが入っているかもしれませんね。そうなるとここでは作れません、と言われたのです。私はそれまで、自分の車にそんな高度な装置がついているとは夢にも思っていませんでした。結局、その日は合鍵を作ることができず、自分の車がセキュリティ搭載車かどうかを真剣に調べることになりました。その時の経験から、初心者でも簡単に見分けられる方法をいくつか学びました。まず、最も分かりやすいのは、鍵の持ち手のプラスチック部分が妙に大きいかどうかです。チップを入れるスペースが必要なため、必然的にサイズが大きくなるそうです。 次に教えてもらったのが、エンジン始動時のメーターの動きです。鍵を差し込んでオンにした瞬間、あるいはスマートキーを持って車内に入った時、メーターパネルの中で鍵の形をしたランプが一瞬点灯して消えませんか。それが認証完了の合図だそうです。私の車にも、確かによく見ると小さな緑色の鍵マークが光っていました。これまで全く気に留めていなかった光が、実は車を守る重要なサインだったのです。また、窓ガラスのステッカーも改めて確認しました。そこにはセキュリティシステムという文字とともに、小さな図記号が描かれていました。これもイモビライザーの存在を示す有力な証拠です。 もし、これらを確認せずに無理やりチップのない合鍵を差し込んで回してしまったら、どうなるのでしょう。話を聞くと、エンジンは一瞬かかろうとするものの、すぐに停止したり、最悪の場合は車両のコンピューターがロックされて警報が鳴り響いたりすることもあるそうです。合鍵作りという日常的な行為一つとっても、イモビライザーの有無を知っているかどうかで、その後の手間や費用が大きく変わります。私のように店先で慌てないためにも、鍵の形状やダッシュボードのランプを一度じっくり観察してみることをお勧めします。特に中古車の場合は、前のオーナーが純正ではない鍵を使っているケースもあるため、鍵の見た目だけでなく、車両側のインジケーターの動きを信じるのが一番の近道だと言えるでしょう。