玄関の鍵交換を検討する際、どのような種類の鍵を選べば良いか迷う方も多いでしょう。現在、防犯性と利便性の観点から人気を集めているのが「ディンプルキー」です。ディンプルキーは、鍵の表面に大きさや深さが異なる複数の小さなくぼみ(ディンプル)が複雑に配置されているのが特徴です。この複雑な構造により、ピッキングによる不正解錠が非常に困難とされています。また、鍵違い数(理論的に作成可能な鍵のパターンの数)が数百万通りから数億通り以上と膨大であるため、合鍵の不正な複製も難しく、高い防犯性能を誇ります。さらに、リバーシブルタイプ(鍵を差し込む向きを気にしなくて良い)のものが多く、操作性に優れている点も人気の理由です。ディンプルキー以外にも、玄関鍵には様々な種類があります。例えば、「ロータリーディスクシリンダーキー」も、従来のディスクシリンダーキーの弱点を克服し、ピッキング耐性を高めた鍵として知られています。内部の回転する円盤(ディスク)の組み合わせで施錠・解錠を行う仕組みです。また、近年注目されているのが「電子錠(スマートロック)」です。暗証番号やICカード、スマートフォンアプリなどで施錠・解錠できるため、物理的な鍵を持ち歩く必要がなく、利便性が大幅に向上します。オートロック機能や遠隔操作機能を備えたものもあり、防犯性と利便性の両立が可能です。ただし、電池切れやシステム障害のリスクも考慮する必要があります。一方、古いタイプの鍵である「ディスクシリンダーキー」や「ピンシリンダーキー(一部)」は、防犯性の観点から、現在ではあまり推奨されていません。特にディスクシリンダーキーは、ピッキング被害が多発した過去があるため、もし現在ご自宅で使用している場合は、早めの交換を検討することをお勧めします。鍵交換の際には、それぞれの鍵の特徴やメリット・デメリットを理解し、予算や求める防犯レベル、ライフスタイルに合わせて最適なものを選ぶことが重要です。
玄関鍵交換の種類!ディンプルキーが人気