鍵に関する知識・対策・製品レビュー

金庫
  • 金庫が開かない!まず試すべき5つのこと

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    目の前にある、固く口を閉ざした金庫。ダイヤル番号も合っているはず、鍵も確かにある。それなのに、うんともすんとも言わない。そんな絶望的な状況に陥った時、パニックになってバールでこじ開けようとする前に、まずは落ち着いて試すべきことが5つあります。意外と単純な見落としが原因で、問題が解決するケースは少なくないのです。まず一つ目は、「正しい手順の再確認」です。特にダイヤル式の金庫は、ただ数字を合わせるだけでは開きません。「右に4回〇〇、左に3回△△…」といった、メーカーや機種ごとに定められた固有の操作手順があります。取扱説明書があれば熟読し、なければメーカー名や型番でインターネット検索をしてみましょう。同じ機種の開け方解説が見つかるかもしれません。二つ目は、「ダイヤル番号の再検証」です。記憶違いやメモの間違いはよくあることです。誕生日や記念日など、心当たりのある数字の組み合わせを、根気よく全て試してみる価値はあります。また、ダイヤルを合わせる際、最後の数字を少しでも行き過ぎてしまったら、必ず最初からやり直す「リセット」のルールも徹底しましょう。三つ目は、「鍵の確認」です。鍵を使うタイプの金庫の場合、そもそもその鍵が本当にその金庫のものか、今一度確認してください。家族が別の鍵と間違えている可能性もあります。また、鍵がわずかに曲がっていたり、合鍵の精度が悪かったりすると、うまく開かない原因になります。スペアキーがあれば、それで試してみるのが確実です。四つ目は、「電池の確認」です。テンキー式や指紋認証式などの電子ロック金庫の場合、電池切れは開かない原因の筆頭です。多くの電子ロック金庫には、外部から一時的に電力を供給できる非常用電源端子が付いています。取扱説明書でその場所と使い方を確認してみましょう。そして五つ目は、「落ち着いて、時間をおいてみる」ことです。焦っていると、普段ならしないような単純な操作ミスをしがちです。一度その場を離れて、深呼吸をしてから、もう一度冷静に最初から試してみると、あっさり開くこともあります。これらの5つの基本を全て試してもなお開かない場合、そこが自力で解決できる限界点です。無理は禁物。その時は、潔くプロの力を借りる決断をしましょう。