いざ、車の鍵の電池を自分で交換しようと思った時、最初に直面するのが「どの電池を買えば良いのか」という問題です。スマートキーに使われているのは、平たくて丸い「ボタン電池(コイン電池)」ですが、その種類は様々。正しい型番の電池を選ばなければ、キーのケースに収まらなかったり、正常に作動しなかったりします。正しい電池の選び方と、どこで手に入れるのが良いのかを知っておきましょう。まず、電池の型番を確認する方法です。最も確実なのは、実際にキーのケースを開けて、中に入っている古い電池を見ることです。電池の表面には、必ず「CR2032」や「CR1632」といった、アルファベットと数字で構成された型番が刻印されています。この型番と全く同じものを購入すれば、間違いありません。ちなみに、この「CR」という記号は、二酸化マンガンリチウム電池であることを示しており、最初の二桁の数字「20」は直径(20mm)、後ろの二桁の数字「32」は厚さ(3.2mm)を表しています。もし、事前に型番を知りたい場合は、「車の取扱説明書」のキーに関するページに記載されていることがほとんどです。また、「車種名 スマートキー 電池 型番」といったキーワードでインターネット検索をすれば、多くの情報を得ることができます。次に、その電池をどこで購入するかです。ボタン電池は、非常に多くの場所で販売されています。最も手軽なのは「コンビニエンスストア」です。24時間いつでも購入できる利便性は大きな魅力ですが、品揃えは限られているため、CR2032のような最も一般的な型番しか置いていない場合が多いです。より確実なのは、「家電量販店」や「ホームセンター」です。電池コーナーには、様々な型番のボタン電池が豊富に揃っており、複数のメーカー品から選ぶこともできます。また、スーパーマーケットやドラッグストアのレジ横などでも、主要な型番は手に入ります。価格は、どこで購入しても1個あたり二百円から五百円程度です。インターネット通販であれば、さらに安く購入できる場合もありますが、急いでいる時には向きません。自分のキーの電池の型番を、スマートフォンのメモなどに控えておくと、いざという時に慌てずに済みます。正しい知識で、スムーズな電池交換を行いましょう。